郵便配達の仕事 たった2ヶ月で辞めました そのわけは?

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55歳で次の仕事先を探していました。
家に郵便配達の仕事を募集するハガキが来ていたので
なんか楽しそうだという軽い気持ちで応募しました。

そして4月1日から働くことになり、意気揚々として始めたのですが、
そんなに甘い仕事ではなかったです。

3週間でギブアップ。
上司に退職の意志を伝えると、急に辞められたら困るということで、
5月一杯働くことに。

ということでたったの2ヶ月で辞めることになりました。

なぜたったの2ヶ月で辞めることにしたのか?
郵便配達の仕事と体験談を紹介していきますね。

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郵便局で面接

面接ですが合同面接で、多くの人が面接を受けにきていました。
バイクでの配達、軽4輪での配達、内務の募集などです。

私は家の近くの郵便局を希望。
働きだしてわかったのですが、その局の部長との面接でした。

服装はスーツではなく普通の服装で挑みました。

面接の内容ですが、これまでの仕事の事などは一切聞かれずに
普段はバイクに乗っているのか、体力はあるのか?等でした。

「今55歳なので、定年まで10年は働けますね。」
という感じで、もう採用が決まったような口ぶりでした。

こちらからの質問として、
「配達する家を覚えるのは大変なのでは?」

答えは
「郵便物は配達する順番通りに並んでいるので、
そのとおりに配るだけでいいんです。」
とのことです。

これについては実際に仕事をやり始めて
半分当たっているけど、半分は違うと分かりました。

郵便配達の面接 結果

面接から数日して、採用通知がきました。
感触で多分大丈夫だと思っていたのですが、
採用されるのはやはり嬉しいものです。

その時は郵便配達の仕事がどれだけしんどくて辛いか、
知る由もなく、のんきなものです。

郵便局 仕事の流れ

郵便配達の仕事の流れを紹介します。
朝は8時から仕事が始まります。
昼は11時45分から12時45分まで休みです。
終わりは16時45分が定時です。

郵便局の仕事の流れ 朝礼

8時になるとチャイムが流れて、全員整列します。
その時に携帯端末にログインしてプリンターも起動させておきます。

部長の訓示があり、営業の成績などを報告。
売上が良かった人にはジュース等がもらえます。

月に何回かは副部長によるコンプライアンスの話。

それが終わると一人が前に出てきて、安全宣言。
全員で安全唱和をします。

それが終わると班に分かれてゆうパックのロープレ。
配達役とお客さん役にて、ゆうパック配達時のやりとりを
模擬でやります。

班長がチェックして、良かったところダメなところを指摘。

それから過去にあった交通事故の事例を元に
どうすれば事故を回避することができるのかを
一人ひとり意見をいいます。

これが毎日の朝礼の流れです。
時間にして20分くらいです。

郵便局の仕事の流れ 区分け

朝礼が終わるといよいよ仕事開始。
まずは大区分。

番地毎に分かれている棚に定形外郵便と
機械で弾かれた定形郵便を入れていきます。

この時点で今日は郵便物が多いかどうかが大体わかります。

大区分が終わるのが9時過ぎくらいです。

郵便局の仕事の流れ 道順組み立て

道順組み立てというのは
ファイルを見ながら配達順に郵便物を並べていく作業で、
これをちゃんとしないとスムーズに配達ができません。

機械で順番に並べられた定形郵便に
機械で弾かれた定形をファイルを見ながら指しこんでいきます。

定形外は定形外で配達順に並べていき、輪ゴムでまとめていきます。

この作業、とてもしんどいです。
慣れてくればファイルもそんな見なくても暗記してしまって
どんどん並べていくことができるのですが、
最初は1軒1軒ファイルと照らし合わせながらやっていくので、
とてつもなく時間がかかります。

2ヶ月の間、一人で全部道順組み立てはできませんでした。
補助の人に半分以上やってもらっていました。

本当は一人で全部やらないといけないそうです。
私には全然無理でした。

郵便局の仕事の流れ バイク点検

道順組み立ての途中ですが、10時から10時半くらいになると
バイク点検があります。

ブレーキ、エンジンオイル、ウインカー、ホーン、チェーン等のチェックをして
OKなら点検簿にハンコを押します。

道順組み立てを早く終わらして、配達に出かけたいので、
適当にやって適当にハンコを押してましたね。

郵便局の仕事の流れ 配達

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午前の配達分の道順組み立てが終わったら配達に出発です。
早かったら10時くらいにスタート、遅くなると11時を過ぎてしまいます。

バイクの前にセットする書留鞄に定形郵便を配達順に入れていきます。
入り切らない定形郵便と定形外郵便はリアボックスに入れます。
郵便物が多いときは大きなリアボックスに入り切らない時があります。
特に大きな定形外が多いときはすぐに一杯になってしまいます。

郵便物を鞄やボックスに入れるときは
配達順を考えて入れていきます。

これをちゃんとしないと郵便物を探し回ることになり、
とても時間のロスになります。

配達は郵便物を左手に持って運転します。
その時に定形郵便と定形外郵便の両方を持つのが基本です。
そうしないとどちらかの郵便を見落としてしまって、
また戻って配達しなければいけなくなり、
時間のロスになります。

とはいえ、慣れないと定形と定形外を左手で持っての運転は
とてもしんどいです。

郵便物を落とさないように力を入れているので、
手がめちゃ痛くなります。

手が痛すぎて、私は定形外を前鞄に入れて左手は定形だけを持って配達してました。
これも配達が遅い原因だったと思います。

お昼休憩

12:45から13:00までが休息時間。
13:00から13:45までが休憩時間です。

とにかく13:00までに帰局しないと怒られます。
休憩をしっかり取るのも仕事だそうです。

これは交通事故を起こした時にちゃんと休憩を取っていたのか、
突っ込まれた時に対処できる為でしょうね。

私的には区切りのいいところまで配達してから帰局したいです。
最初の頃は時間を気にせず配っていて、13:00を普通に過ぎてましたが
怒られてからはとにかく13:00までには帰局するようにしていました。

午後の配達

13:45分になるとチャイムが鳴って、午後の仕事開始です。
それまでにごそごそ作業をしているとこれまた怒られます。

午後の配達分の道順組み立ては補助の方がやってくれていますので、
私はそれを鞄に入れて配達に行きます。

たまに補助の方がいない時があります。
その時は自分で道順組み立てをしなくてはいけないので、
午後の配達の出発が遅くなってしまいます。

通常は14:00過ぎには出発できるのですが、
遅い時は16:00くらいになってから出発してましたね。
その時間から配達ですので、当然配りきれません。

課長や同じ班の人に助けてもらって配達してもらっていましたし、
配りきれない郵便は持って帰り、翌日誰かに朝から配ってもらいます。

夕方18:00くらいになると、局から携帯に電話がかかってきてどんな感じが聞かれます。
その時の状況で何時まで配って帰ってこいなどの指示があります。

いくら遅くなっても20:00までには仕事を終わらないといけないので、
19:30になると帰局するように指示がありました。

夜になると当然暗いので、携帯電灯を使用して表札やら郵便物の確認をしますが、
慣れないとこれも時間がかかりました。

郵便局の仕事の流れ 帰局後の作業

定時は16:45分ですが、そんな時間に帰れることはなかったです。
配達の応援があった日はそれでも18時台には帰ってこれました。
大体は19時を過ぎてからの帰局がほとんどでした。

配達から帰ってきてもまだ仕事があります。
事故処理と言われるものです。

・ポストに入らない大きな郵便物は対面配達をするのですが、
留守の時はそのまま持って帰り、所定の場所に入れておきます。

・実際の住所と宛名が違っていて分からない郵便物を持って帰りますが、
帰局後にファイルと照らし合わせて事故処理をするか再配達をするか確認します。

この作業に30分以上はかかります。
時間がない時はそのまま帰り作業は翌日に回します。

私の場合はまだ現金を扱う書留や代引きはやっていなかったのですが、
本来はそれらの処理もしなくてはいけません。

これが1日の作業の流れです。
この仕事は時間との戦いで、あっという間に1日が終わります。

1日が終わるとヘトヘトです。
重い足を引きずりながら家路につきます。

郵便配達について トラブル

誤配

誤配とはその名のとおり間違って配達してしまうことです。
絶対にやってはいけないことなのですが、
最後まで誤配はなくならなかったですね。

誤配した家まで誤りに行ったことが2回。
配達中に家の方に注意されたことが3~4回。
局へ苦情が上がってきたのがかなりの数。

ポストに入れる際に再度住所と名前を確認すれば
誤配のほとんどを防ぐことができるのですが、
思い込みや集中力が切れてしまっていたりすると誤配してしまいます。

誤配の原因

誤配の原因で一番多いのが単純な確認不足。
特に何通かまとめて配達する時に他の家のも一緒に入れてしまう。
薄いハガキなどはくっつきやすくてよく確認しないといけません。

・思い違い。
同じ名字の家が何軒か近くにある時に起こりやすいです。
表札に番地まで書いてあるといいのですが、
名前しか書いていない表札の家では道順組み立ての時にしっかりと
確認しなければいけません。

・1軒に複数人が同居
1軒の家に複数の人が同居している場合が意外とあります。
表札に同居人の名前がないこともあります。
道順組み立ての時にファイルをしっかりと確認して
同居人も把握していないと配達できません。

誤配をなくすには確認の上にも確認しかないですね。
特にポストに入れる時の再確認は絶対です。

雨の日の配達

郵便配達で一番嫌なのが雨の日の配達。
ヘルメットのシールド雨粒が付いて視界が悪くなるし、
路面が滑りやすく制動距離が伸びるので、
いつも以上に慎重に運転しなくてはいけません。

カッパを着て配達するのですが、蒸れます。
郵便物を配達する時はバイクから降りて配ることも多いです。
特に団地の5階まで届ける時は本当に汗でムレムレになってしまいます。

以上のことはまぁしょうがないのですが、
やっかいなのが郵便物の扱い。

雨対策として、携行鞄にはカバーを設置して濡れないようにするのですが、
郵便物を取り出す時にどうしても濡れてしまいます。
リアのキャリーボックスも開けるときに多少濡れてしまいます。

1日何回も開け閉めするので、雨が強い日などは大変です。
できるだけ濡らさないようにしていても結構濡れてしまいますね。

雨の日はポストに完全投函しなくていけません。
普通はポストから多少はみ出していてもいいのですが、
雨の日は郵便物を濡らさないように完全投函が絶対です。

よくやってしまうのが、大きな定形外をポストに入れた時に
受け口の蓋が開いてしまって、そのまま家に敷地に落ちてしまうことがあります。
そんな時はチャイムを鳴らして家の人に謝るか、
本当はだめなのですが、勝手に敷地に入って落ちた郵便物を再度入れ直すこともありました。

郵便物は代えがきかないというのが辛いところですね。

郵便配達 携帯端末

郵便配達ではDOSSとよばれる携帯端末を
プリンターとセットで携帯します。

バーコードを読んだり、不在シールの発行。
始業から終業までの全作業の入力などをしていきます。

面倒なのが作業の度毎の入力。
何をする時にもいちいち入力しなくてはいけないので、本当に面倒です。

携帯端末 入力作業

1.朝8時になると携帯端末とプリンターを持ち出して、ログイン。
2.ミーティングを入力。
3.配達準備をする時に配達区分のバーコードを入力。
4.大区分をしたら部数の入力。
5.道順組み立ての入力。
6.バーコード付きの郵便物(追跡、特定記録、書留))の入力。
7.持ち出し区分のバーコード入力。
8.出発前の単車登録、走行メーターのキロ数を入力。
帰局後は走行キロの入力。
9.帰局してからは追跡部数の確認等をしてから精算。
問題がなければログアウトして、携帯端末とプリンターを所定の位置に戻します。

以上が携帯端末の使い方の流れです。

一番気を付けないといけないのが、追跡の配達物です。
出発前にバーコードを読み込み、ポスト投函時にもバーコードを読み込みます。

最初に読み込んだ部数と配達完了時の読み込み部数が一致しないといけません。
これが一致しないとログアウトできません。
一致しない原因は配達時のバーコードの読み込み忘れ。
私も何回かありました。

読み込み忘れがあるとあとが大変なので、
常に入力漏れのチェックをしていないといけません。

ということで、携帯端末の扱いはとにかく面倒くさいです。

郵便配達を2ヶ月で辞めたのは

郵便配達を2ヶ月で辞めた理由。

1.体力的にきつかった。
1日中バイクを運転するのですが、
バイクを止めてスタンドを出して降りてポストに投函。
バイクスタンドの出し入れを1日何回もするので、
左足がパンパンになります。

大きな家だとポストまで階段がある場合が多く、
その上り下りもきついです。
団地の配達などでは5階まで階段で上がることもあります。
これもきついです。

2.配達部数が多い。

配達部数が多いです。
これは慣れのせいもあるのでしょうが、とても1日で配達できる量ではありません。
ヘルプをしてもらうか、配達が残ったまま帰局してました。

一番すごかったのが、税金関係の書類の配達。
ほぼ全件配るので、すごい配達部数になります。
道順組み立てもなかなか終わらないし、
バイクに積みきれないほどの量になります。

3.職場の雰囲気

研修というものがほぼありません。
初日にバイクの乗り方を30分ほどレクチャーされてから、
実際の配達区分を上司に付いてバイクで走ります。

しかし1回走っただけで覚えられません。

2日目は先輩についてまわるのですが、
バイクの運転に慣れていないのでどんどん離れてしまいます。
嫌味を言われながら付いていくしかなかったです。

3日目からはもう自分だけで配達です。
最初は1区分だけの配達で量も少ないのですが、
土地勘のないところで地図を見ながらの配達。
めちゃ時間がかかりました。

とにかく何もちゃんと教えてもらっていません。
わからないことは誰かに聞くしかないのですが、
皆さん、自分の仕事が忙しいので人に教えている余裕はありません。
同じことを何回も聞くと嫌がられますしね。

道順組み立て、事故処理の仕方、携帯端末の入力。
ほぼ自己流です。

職場の雰囲気に馴染めなかったです。
いい人ばかりなのですが、あまりコミュニケーションは取れなかったです。

まとめ

ゆうびんバッグ

せっかく始めた郵便配達の仕事。
たったの2ヶ月で辞めてしまいましたが、後悔はしていません。
下手したら夏にぶっ倒れていたかもしれないです。
それぐらいきつかったです。

今では郵便配達をしているバイクを見ると
尊敬の目でみてしまいます。

心の中で「ご苦労さま」と思いながら。

私のように楽しそうだからという軽い気持ちでは
到底続けることができない仕事です。

バイクが好きで体を動かすのがへっちゃらという方が
一番向いているのではと思います。

以上で私の郵便配達の体験談を終わります。

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